川崎市では、様々な機関と連携しながら、気候変動や脱炭素等をはじめとする地球環境問題に関して海外都市の優良事例の情報収集を通じて、地域課題の解決に向けた調査研究や取組を行っています。
平成25年から連携・協力に関する協定を締結している公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)と連携して、英国のwelcome財団の助成を受け、「海外都市との気候変動と健康上のコベネフィット推進のための研究プロジェクト(令和5年度~令和8年6月頃)」に参加しています。本プロジェクトには、日本の自治体からは川崎市、八戸市、新潟市、国内外の大学等の研究機関、海外都市ではアメリカのオースティン市、フランスのパリ市が参加しています。
本市はプロジェクトを通じて、下記の分野に関して海外都市の知見を獲得し、本市の気候変動適応策や緑政事業に活用していくことを目的として参加しています。
(1)熱中症の軽減
(2)自然を基盤とした解決策(Nature based Solution)
これまで令和5年度はキックオフ会合やデータ収集、令和6年度はアメリカとフランスの視察を通じて意見交換や知見を得るとともに、その成果を庁内外に共有して、今後の活用についても検討しました。
国内ワークショップ
先日、本プロジェクトにおける国内3都市合同ワークショップが開催されました。
ワークショップの開催概要及び目的は下記のとおりです。
・国内3都市における気候政策と健康上のコベネフィットに関する取組を紹介・共有する。
・本プロジェクトの結果や成果を地方自治体の都市計画や政策に今後どのように活用していくか、
活用する際の課題等について議論する
・本プロジェクトの研究を通じて作成されるツールや手法が、より効果的に気候政策と健康
に貢献できるかを議論する。
川崎市からは、海外視察を通じて学んだ内容と今後の取組への活用等について発表を行うとともに、ディスカッションに参加しました。
7月下旬にIGES主催の「持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム(ISAP)」でも本プロジェクトに関するセッションが開催され、川崎市からも参加しました。
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