1900年代後半、産業資本が工場用地として利便性の高い土地を求めて川崎に目を向け始めます。1907年には本格的な工場として横浜製糖が設立されました。その後も町をあげて工場誘致を行い、さまざまな工場が造られました。これが、工都・川崎の始まりです。工場は最初、多摩川に面した場所に造られました。また、鉄道も整備され、工都の拡充がなされていくことになりました。
工業都市川崎の発祥
幸区堀川町にある川崎市産業振興会館は、1907年に横浜製糖株式会社が粗糖精製工場を建設した地であり、川崎市が工業都市として発展する端緒となった場所です。
川崎市街全図(1924年)
多摩川沿いには大規模な工場が多数進出しています。
鉄道の整備
1905年に品川−神奈川間を開通していた京浜電気鉄道(現京浜急行)は1910年に貨物運送を開始し、1927年には南武鉄道(現南武線)が開通しました。