1 背景
川崎市とマレーシア国ペナン州は、平成17年度の川崎国際エコビジネスフォーラムへのペナン州の参加を契機に信頼関係を醸成してきました。ペナン州では、慢性的な水不足等が課題となる中、平成30年度より本市の「グリーンイノベーションの案件創出に向けた研究会」でペナン州の水資源管理の最適化、水循環(再利用システム導入)に向けた議論を重ねてきました。川崎市と上記の研究会参加企業である八千代エンジニヤリング株式会社は、ペナン州における持続可能な資源循環型社会の構築に向けた水資源管理支援プロジェクトを国際協力機構(JICA)草の根協力事業に提案し、令和2年10月に採択されました。採択後、コロナ禍により一時中断していましたが、この度令和5年4月よりプロジェクトを開始しました。
2 事業名
マレーシア国ペナン州における持続可能な資源循環型社会の構築に向けた水資源管理支援プロジェクト
3 主な事業内容
>対象国・地域
マレーシア国ペナン州
>事業目標
ペナン州の行政職員の能力開発を通じ、科学的根拠に基づく水資源管理及び工場や下水道等における水循環(再利用)など、水の効率的管理のための市内企業の環境技術の同州への導入を推進する
>活動内容
(1) 水資源管理における科学的根拠に基づいた計画策定能力の向上
(2) ペナン州における再生水利用推進に関する課題整理等
(3) 水資源分野における環境技術導入計画案の作成
>事業期間
令和5年4月~令和7年4月(約2年間)
4 事業実施団体
>日本側
川崎市(環境局、他関係部局)、八千代エンジニヤリング株式会社、公益財団法人地球環境センター、京都大学、かわさきグリーンイノベーションクラスター会員企業、かわさき水ビジネスネットワーク会員企業
>マレーシア側
ペナン州(計画局、環境局、上下水道局)、ペナン水供給公社、プラウペナン市、スブランペライ市
5 JICA草の根技術協力事業(地域活性化特別枠)について
本事業は、途上国への貢献だけでなく日本の地域や経済の活性化にも貢献するwin-winの関係築くことを目的とした地方公共団体が主体となって提案・実施する事業で、地方公共団体や地域の企業の知見・経験・技術等を活用した海外展開と途上国の開発課題の解決との両立を目指し、政府開発援助(ODA)の一環として実施されるものです。
>JICAサイトリンク
草の根技術協力事業 | JICA(https://www.jica.go.jp/partner/kusanone/index.html)
6 関係者リンク
-川崎市(https://www.city.kawasaki.jp/)
-八千代エンジニヤリング株式会社(https://www.yachiyo-eng.co.jp/)
-公益財団法人地球環境センター(https://gec.jp/jp/)
-京都大学(https://www.kyoto-u.ac.jp/ja)
-川崎市グリーンイノベーション(https://www.kawasaki-gi.jp/)
-かわさき水ビジネスネットワーク(https://www.kawabiznet.com/)