川崎ゼロ・エミッション工業団地は、川崎エコタウン構想の先導的モデル施設として整備された工業団地です。(2002年全面稼働)
ここでは、個々の企業が事業活動から発生する廃棄物等を可能な限り抑制すると共に、企業間の連携により、廃棄物等の再資源化やエネルギーの循環利用等を図り、環境負荷の最小化に取り組んでいます。
川崎ゼロ・エミッション工業団地での主な取組
- ●発生する環境負荷の排出基準よりも高い削減目標を設定
- ●近隣企業での余剰電力の共同受電
- ●工業用水の代替としての下水道高度処理水の有効利用
- ●焼却灰の近隣工場でのセメント原料としての活用
個別企業での主な取組
冷凍・冷蔵・倉庫業
倉庫として熱効率の高い直膨式小型冷凍機を分散配置、配管距離を最短にしているほか、散水装置・除外装置を導入するなど高い安全性を確保。川崎市の「施設評価CASBEE」の認定を受けている増設庫も配備。
硬質クロムめっき業
廃液を一滴も工場外へ出さない循環型クローズドシステムを確立。使用済液は約4年に1回程度交換し、再生利用を実施。クロム酸の使用量は通常の約2分の1以下を実現。
難再生古紙リサイクル業
通常ではリサイクルが困難な古紙のリサイクルを実現。また、リサイクル過程では、水の循環利用や残渣物のサーマルリサイクルなども実践。