刊行物・資料

微小粒子状物質(PM2.5)対策

微小粒子状物質(PM2.5)は、健康影響を含めて市民の関心が高く、対策の推進が求められています。川崎市では、2000 年度からPM2.5 の常時監視測定の体制を整備するとともに、2003 年度からPM2.5 の発生源の解明等を目的とした成分分析調査を行っています。PM2.5 の環境濃度は、工場・事業場等のばい煙発生施設や自動車排出ガスの規制等により、近年は減少傾向にあります。しかし、生成過程を含めて未解明な部分が多く、他の地方公共団体等と連携して対策に取り組んでいます。

常時監視測定

川崎市では、国設を含む一般環境大気測定局8局、自動車排出ガス測定局8局の計16測定局による常時監視体制を整備し、2009年に設定された環境基準との適合状況の把握を行うとともに、神奈川県と連携して、高濃度予報時の注意喚起を行っています。測定データは、川崎市のホームページやテレビ神奈川のデータ放送等を活用して、市民にリアルタイムで提供しています。

成分分析調査

PM2.5は、生成機構の違いにより一次粒子と二次生成粒子に分けられます。その成分組成の解明を目的に、定点3地点でPM2.5を捕集し、炭素成分、イオン成分、金属成分等の分析を行っています。